8月27日 「男はつらいよ」の日
1969年のこの日、山田洋次監督作品「男はつらいよ」シリーズ第一作が公開されたとのことです。
私は1992年生まれですが、男はつらいよシリーズは1995年まで続いていたんですね。
さすがに当時のことを覚えてはいませんが、2000年代くらいまでは男はつらいよを金曜ロードショーとかでよくやっていたようなイメージですね。
ただ往年のシリーズ作品であることは子供ながら理解することはできていたのか、途中から入っても話をきっと理解できないだろうと思ったのか地上波で放送されていても一回も見なかったなー。
そういう点だと釣りバカ日誌なんかも長年続いたシリーズ作でしたが、一回も見ることがなかったですね。
どうにもこういったシリーズ作品というものに対して、私は頭から入らないと気が済まない性質のようであり、時間がかかるようなものであれば飽き性が勝ってしまうため見ないということが殆どです。
だから友人を巻き込むかリアルタイムで見ていないと、もうシリーズ作品を見るというのは早々ないだろうなと思います。
今日は邦画の話
普段は洋画・アニメを主に見る私ですが、今まで見た中で心に残った邦画もいくつかあります。
原作付き(ROOKIESや花より男子、カイジなど)や有名監督(三池崇史や三谷幸喜、山崎貴など)の作品はこれまで何度もテレビで放映されていたりすると思いますので、今回は少しメジャーから外れた邦画作品の中で私の印象に強く残った作品を紹介したいと思います。
南極料理人
~あらすじ~
本作の主人公である西村は、ドームふじ基地へ南極観測隊の料理人としてやってきた。
限られた生活の中で、食事は別格の楽しみ。
手間ひまかけて作った料理を食べて、みんなの顔がほころぶのを見る瞬間はたまらない。
しかし、日本には妻と8歳の娘と生まれたばかりの息子が待っている。
これから約1年半、14,000km彼方の家族を思う日々がはじまる・・・・・・。
舞台は南極。過酷な環境で疲弊する隊員たちの演出のあとに主人公が作る料理が出てくるというこてこての演出でもおいしそう思えます。
本当はどうかわかりませんが、日本に電話するにも衛星電話で金がかかるし、満足にテレビも見れないし、さまざまな年齢の隊員同士の共同暮らしとストレスとなる要素をふんだんに見せてくれます。
上で書いたようにそんな中で一番の楽しみとなるともう食事しか残らないだろうなっと何度も思わせてくれるくらい「食」の執着を感じ取れる作品でした。
近所のTSUTAYAでオススメしているポップを見て気まぐれで邦画でも見ようかなと思って手に取った作品でしたが、友人に邦画をお勧めするなら一番初めにオススメできるくらい面白い作品だと思います。
ラヂオの時間
~あらすじ~
ラジオ局「ラジオ弁天」で、普通の主婦である鈴木みやこがコンクールに応募した脚本作品が、ラジオドラマに採用されることになった。ドラマは生放送で、熱海を舞台にした平凡な主婦と漁師の恋の物語。
リハーサルも終わり、プロデューサー牛島龍彦の言葉にみやこは期待を寄せるが、主演女優である千本のっこのワガママから端を発し、放送直前で次々と脚本に変更が加えられていく。そして舞台はアメリカのシカゴ、登場人物は女弁護士とパイロットに変更となった。
上記で有名監督作品は紹介しないって言っておきながら恐縮ですが、三谷幸喜作品を選出させていただきました。
と言ってもこの作品はあまりテレビでも放映されていないんじゃないかな?三谷幸喜初監督作品です。
当時中学生だった2006年ごろ、三谷幸喜の最新作「THE 有頂天ホテル」の放映を記念して金曜ロードショーで見たのがきっかけでした。この作品の面白いところはラジオドラマの作品作りの舞台裏がのぞけるところにあると思います。
テレビ撮影の舞台裏なんかはたまにドキュメント番組で放送されてたりしますが、ラジオはなかなかないんじゃないでしょうか。
あとドラマで使われるさざ波の効果音なんかはそこらへんにある資材をDIYして作ったりするシーンなんかがとても印象に残っています。
恋の罪
~あらすじ~
ある大雨の日、ラブホテル街にぽつんと建っているアパートで女性の死体が発見される。
その事件を追う刑事の和子(水野美紀)は、幸せな家庭を持ちながらもずるずると愛人との関係を続けていた。彼女は捜査を進めるうちに、大学のエリート助教授美津子(冨樫真)や、売れっ子小説家の妻いずみ(神楽坂恵)の秘密を知ることになる。
こちらは園子温監督の作品になります。この作品で強く印象に残っているのは人間の醜さと堕落していくいずみの描写です。
本当に恐怖感を覚えたのはホラー映画以外ではこの作品が初めてかもしれません。どんどんみんな悪い方向に状況が進んでいくんですもん。
あまりの怖さに友人と見ていたんですが、友人は途中で気持ち悪くなって見るのやめちゃったくらいです。
ちょっとエロいシーンも多いのであまり人にオススメできないのが惜しいですが、私の中では近年の作品で一番お勧めしたい作品になります。
っといってももう恋の罪も9年前の作品だから近年って言い方もできなくなってきているのかなー。
ちなみにこの作品でお笑い芸人のアンジャッシュ児島さんが出演しているのですが、中々の名演技でそこも印象に残っています笑
以上になります。私の印象に残るような映画というのはどれも「自分の知らないリアルの世界」を演出しているような作品が多いですね。
普段の日常で体験できるような延長線上の話を映画にされても多分食指は伸びないし、逆に自分の方がその方面のプロだとわかると「嘘っぱちの世界だな」と興ざめしてしまいます。
また「自分の知らない世界」だけでも駄目だと思います。なんといいますか表現がしにくいものなんですが、作品が終わった後も果たして主人公のいる世界は続いているのだろうか?っと疑問符を打たざるを得ないような感じに終わるような作品は面白くないと思います。
たとえSFの世界であろうとも、その世界が本当にあるように視聴者に思わせるようなリアルを演出できるかが監督や演出家の腕の見せ所なんじゃないかと勝手に結論付けながら映画を見ています。
そういう点では上記に挙げた3作品はいずれも自分の過ごす日常の裏で本当に起こって良そうな雰囲気を醸し出しているいい作品ですね。
それでは、また。