90年代生まれの戯言
田舎者のつぶやきブログ
映画

実話をもとにした映画

8月24日 ポンペイ最後の日
西暦79年のこの日、イタリアの火山が噴火し、麓のポンペイの市街は約8メートルの火山灰により埋没されたそうです。

この話は昔映画化もされていて、それを見ましたが、一瞬の悲劇ですね噴火って。天災の恐ろしさを今一度教えてくれた話でした。映画は面白かったです。
個人的に最後にどんでん返しがあると飽きずに見れるのでそういった点で高評価な映画でした。

今日は上記のような実話をもとにして作られた映画について今まで自分が見てきた中で面白いと思った作品の話をしたいと思います。

ホテル・ルワンダ

~あらすじ~
1994年、ルワンダで勃発したルワンダ虐殺によりフツ族過激派が同族の穏健派やツチ族を120万人以上虐殺するという状況の中、1200名以上の難民を自分が働いていたホテルに匿ったホテルマン、ポール・ルセサバギナの実話を基にした物語である。
フツ族の過激派は、ツチ族反乱軍によって排除されるまで、およそ100日間に約80万人の人々を殺害した。映画の最後に映し出される文章によって、フツ族の将軍など虐殺の指導者達が裁かれたことが示される。
原作はなく、ルセサバギナの自伝『An Ordinary Man』(Tom Zoellnerとの共著、ISBN 0-670-03752-4)が2006年4月に出版された。オリバー大佐のモデルは、ロメオ・ダレールという人物。舞台となったホテル「オテル・デ・ミル・コリン」は、現在では営業を再開している。撮影のほとんどは南アフリカで行われた。

これ見るまでルワンダという国がどういうところなのか、ツチ族・フツ族とは何なのか知らなかったのもあり作品内で出てくる映像の中で演出される悲劇は息をのむほど凄惨です。

しかも歴史をたどると元々対立する二つの民族は一つの民族を侵略者が勝手に分けただけというのもむなしいですね。

主人公のホテルマンがフツ族の虐殺行為から逃げ延びる数々のシーンが終始続き、目を休める暇がありません。

あまりこういったジャンルの映画ランキングで下部にある作品ですが、私はこの作品がノンフィクション作品では一番好きというかインパクトを受けた作品でした。

チェンジ・リング

~あらすじ~
1928年のロサンゼルス。シングルマザーで、電話会社に勤務するクリスティンは息子ウォルターを残して仕事に出かけるが、帰宅すると息子は姿を消していた。クリスティンはロサンゼルス市警察に捜査を依頼し、事件は世間の注目を集めるが、同時に人々は不正が横行する警察に事件を解決する能力があるのか疑問視していた。5か月後、市警のジョーンズ警部からウォルターを保護したと連絡が入り、クリスティンは彼に連れられて駅に向かう。そこには市警の手柄をアピールするデーヴィス本部長や大勢の記者が集まっていたが、再会した息子は全くの別人だった。

これはアメリカで実際に起こったゴードン・ノースコット事件をベースにしているらしいですが、自分の子供を探し続ける母親に対して味方が全然いない絶望の状況から這い上がって息子を探すストーリーになります。

主演のアンジェリーナ・ジョリーが名演ですごいです。役者の演技ですげーなと初めて思ったのがこの作品のこの人でしたね。

あとこの作品は全体的に超暗いです。主人公が息子を探すために色々と奔走するのですが、警察などは協力するどころか逆に主人公を追い詰めていったり、作中の天気もずっとどんよりした感じと重い空気をずっと漂わせるため、見る際はそこそこ体力が必要になりそうです。

冷たい熱帯魚

~あらすじ~
死別した前妻の娘と現在の妻。その折り合いの悪い二人に挟まれながらも、主人公の社本信行は小さな熱帯魚店を営んでいた。波風の立たないよう静かに暮らす小市民的気質の社本。だが、家族の確執に向き合わない彼の態度は、ついに娘の万引きという非行を招く。スーパーでの万引き発覚で窮地に陥る社本だったが、そんな彼を救ったのはスーパー店長と懇意にしていた村田だった。村田の懇願により店長は万引きを許す。さらに大型熱帯魚店を経営する村田は、娘をバイトとして雇い入れる。その親切さと人の良さそうな男に誘われて、社本と村田夫婦との交流が始まる。
しばらくして、利益の大きい高級魚の取引を持ちかけられる社本。それが、村田の悪逆非道な「ビジネス」と知り、同時に引き返せなくなる顛末への引き金となった。

これは1993年に日本で発生した埼玉愛犬家連続殺人事件をベースにした作品になります。

これの次の作品「恋の罪」で園子温監督を知りましたが、これもなかなか恐ろしい作品です。

複雑な親子関係でありながら平和に暮らしていた主人公が悪い奴らによってめちゃくちゃにされていく過程は、息が詰まりそうになり何度か一時停止を押したくなりそうなくらい怖いです。

今まで上で書いたような作品は全部洋画だからある程度悲劇的なシーンでも一歩遠くのものとして見ることができましたが、この作品は日本を舞台にどこにでもいそうな人たちがどんどんと悪い方向に突き進んでいく感じは自分と共感できる部分も持ちながら見ることができるので、ある意味目が離せなくなる作品です。


以上になります。基本的にノンフィクションとか実話ベースの映像作品って鑑賞する背景に「これって本当にあったことなのかよ…」って感じながら見れるところがいいんですよね。

まだまだ見たい作品はいっぱいあるのですが、いかんせん東京の自宅からレンタルビデオが周りになくて見れないジレンマに駆られています。アマプラにもっとこういうの配信されないかなー。

今は金融系のノンフィクション系映画が見たいですね。「ウルフ・オブ・ウォールストリート」とか「マネー・ショート」とか。

それでは、また。