90年代生まれの戯言
田舎者のつぶやきブログ
映画

少し前にシャン・チーを見てきた

10月11日 PlayStation2用ソフト「ブラボーミュージック」の発売日

この作品は2001年に発売された音ゲーになります。これまでの音ゲーでは「beatmania」や「 pop’n music 」、「Dance Dance Revolution」などと言った作品でハイテンポな音楽にリズムを合わせてボタンを入力するゲームが流行っていました。
その中で本作は家庭用作品として登場し、取り扱う音楽はなんとクラシック音楽。
主人公は指揮者として楽団を率いて 「曲のテンポの指示」「音の強弱の指示」「パートへの指示」 についてボタンで操作する仕組みとなっており、これまでの音ゲーとは違った試みが入っているように見受けられる作品でした。
私は比較的音痴のため、ゲームとして音ゲーをそんなに触ることはありませんでしたが、この作品は店頭デモ映像やパッケージを見て当時食指を引かれたことを覚えています。
後年はどこの中古ショップでも置かれている常連作品のイメージでしたが、その分流通していた証拠なのだと思います。ちなみに本作は後に4作品もシリーズを展開する人気作になります。

今日は映画の話

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9月もあっという間に終わりを迎えて10月も半ばに入りつつある今日この頃。
東京の新型コロナの感染者数も徐々に減っているなかで、私も無事にワクチンの2回摂取を完了し、とれる対策は全て取ることができました。

ということで、この前の土日に久しぶりに映画を見てきました。
映画の名前は「シャン・チー」です。
marvel映画初のアジア人が主演の作品である記念すべき作品です。

あらすじはこちらを見ていただくとわかると思います。

早速見た感想をつらつら書いていきたいと思います。解釈や内容に誤りがあるかもしれませんがご了承ください。

序盤は映画のキーとなる「テン・リングス」についての歴史と主人公シャンチーの暮らしぶりからスタートします。
アメリカで駐車整備のスタッフとして働くシャン・チーとそのガールフレンドのケイティとのアメリカでの暮らしぶりについて見せられます。
そこでは主人公もヒロインも自分のやりたいことが見つからず、悶々とした生活を続ける毎日となります。
アメリカでアジア人の暮らしぶりを描写する作品はこれまで見たことがありませんでしたが、あっちでもカラオケとか行くんですかね。部屋の間取りや暮らしぶりは同じアジア人として親近感の湧く様なシーンが多かったです。

それからある日のこと、バスに乗っていたシャン・チーたちが父親が運営する組織テン・リングスのメンバーに突如襲撃されます。
ここの戦闘シーンはカンフー要素をふんだんに盛り込んだシーンになっていて、これを見るだけでも映画館来て満足でした笑
敵の1人は片腕がグフのようなヒートホークの矛を取り付けるようなスタイルとなっており、いままで見たことのないシルエットの敵でしたね。
バスの中で繰り広げられるアクションは人間の限界ギリギリの肉薄した戦いぶりを映していて個人的には作品の中で出てくる戦闘シーンの中でも1、2を争う好きなシーンでした。

そして主人公は母の形見であるペンダントを奪われたことで、家を出てから会っていない妹シャーリンのいるマカオに向かいます。どうでもいいですけど、シャン・チーは間に「・」が入るのにシャーリンは「シャー・リン」とはならないんですね。
ペンダントを奪われることで話が展開して、スムーズに舞台をアメリカからアジアに移しましたね。
マカオについた主人公たちは妹に会うために賭博の格闘技場に向かい、シャン・チーとシャーリンのバトルが始まります。

シャーリンの戦闘スタイルは女性のしなやかな柔軟性を意識したようなカンフーとなっており、蹴りだったり関節技を決めるシーンなんかは美しさが出ていましたね。そんなこんなでここではシャーリンはシャン・チーを圧倒します。
主人公は妹相手に戦う気がなかったからだと思いますがもう少し戦う気を出してほしかったシャン・チー。積年の恨みを晴らすシーンでもあるのだろうけどもこれではただのリンチじゃないか。
この辺の戦闘シーンは過去の妹への裏切りを贖罪するためのシーンとして演出されているので、そこまで戦闘も気合は入っていなかったなという印象でした。

続いて妹のペンダントを奪いにテン・リングスの連中が格闘技場を襲撃してきます。お父さんの術中にまんまとハマりますね。
今度の戦闘シーンはこれまでの平な場所での戦いから、高層ビルの 足場の悪い 足組みを舞台に戦闘が始まります。落っこちたら常人であれば即死なだけに緊張感がグッと上がります。
ここの戦闘シーンが個人的に1番好きなシーンでした。マーベルっぽくないですけどね。
落ちたら間違いなく死ぬような場所でも、委縮することなくカンフーの戦闘スピードは変わることなく、それどころか足組を梯子のように利用して上下の高低差も加わった戦闘を演出することでより多彩なアクションが見れる面白いシーンでした。

結局、シャンリーのペンダントも奪われてしまい、父親ウェンウーが登場。本作で一番のイケメンです(個人的解釈)。主人公一行はテン・リングスのアジトに向かうことになります。
この辺からどんどんとウェンウーが息子たちから母の形見のペンダントを奪った理由などを語り始め、物語の真相がわかっていきます。
親父さんも悪名高い組織の首領でありながら息子たちには情があるのかこの時は後半に比べて温厚でしたね。さっきまで殺し合いをしていた家族とは思えない奇妙なシーンでした(主人公サイドは下手なことができないからか冷めた状態でしたが)。

ウェンウーがペンダントを必要とした理由を告白するも、シャン・チーたちに思いは伝わらず、意見の不一致によってシャン・チーたちは牢屋に入れられてしまいます。そのあとそこで出会った仲間と一緒に脱獄してなんだかんだあってファンタジーの世界に向かいます。
急に世界観がロード・オブ・ザ・リングのような世界になります。
そこには奇妙奇天烈な見た目のモンスターから九尾を模したかわいらしい動物まで様々な生き物が生活しています。
ただどの生き物も西洋チックな見た目(なんというか艶があって中国テイストではない印象を受ける感じです)でアジアンテイストのファンタジー世界を表現している部分は違和感が強かったです。
また世界観を紹介する部分は過去のマーベル映画にあった「ブラックパンサー」の時と同じように見て取れてしまい、デジャブ感が強かったのでそんなに感動しませんでした。もっと違う入り口もあったのではないかと思います。

そんなこんなでシャン・チーたちはかつて母であるイン・リーのふるさとである村に到着し、テン・リングスが襲撃しに来る旨を住民たちに伝え、きたるべき戦いに備えて準備を始めます。物語終盤に向けての修行パートですね。

カンフー作品では修行シーンは欠かせません。本作でもバリバリカンフー的な修行シーン(?)が出てくるかと思いきやあまり時間をかけずにダイジェストで修行を終えます。ちょっと残念だが、話のテンポを考えると致し方ない。
そういえば他のヒーロー系作品ってみんなスーパー能力すぎてあまり修行するシーンってありませんね。肉体強化よりもメンタルの修行というか成長を映すことが多い中でシャン・チーはここでも異色な作品なのかも?

そしてとうとうウェンウーとテン・リングスの集団がファンタジー世界に武装して殴り込んできます。
ファンタジー世界へ入るためには道中で動く竹林を避けながら道を通らなければならず、普通に進むだけでもかなりのドライビングテクニックが必要になるのですが、この辺は車がなかった時代とかどうやって突破してきたんでしょうね。車がなかったらあんな高速強制スクロールの道をどうやって看破するのだろうか。だからこそこれまで見つからなかったのかもしれないが。
それに加えて主人公たちは道案内のモンスターがいたからよかったけど、テン・リングスの人たちは地図だけで目印なしで果たして簡単に看破できたのだろうか。
逆に異世界に住むモンスターたちは勝手に人間のいる世界に迷い込むことはないのだろうか。
そういったどうでもいい考えが頭を巡ってしまうあたり、 この辺のシーンは説明不足が否めない進行でしたね。惜しい感じでした。

ファンタジー世界で住民とテン・リングスの戦闘が始まります。ウェンウーとシャン・チーのバトルも始まります。
この辺になってくると、マーベル作品らしいSFチックなアクション(主に敵のウェンウーが)になってきてなかなか他の作品では見ない腕輪を使った新鮮なアクションシーンが続きます。

修行のおかげでウェンウー相手に善戦するかと思いきや、シャン・チーは徐々に一方的にボコられてしまい、湖に叩き込まれてしまいます。あんなチートリング使われたらそりゃあ勝てねーわ。

ウェンウーも吹っ飛ばしたシャン・チーなど構ってらんない感じですぐに禁断の扉に向かい封印をぶっ壊してラスボスを呼び出してしまいます。
この辺は前振り通りの展開になってしまい、大どんでん返しもない中で淡々とモンスターハンターのようなシーンが続きます。正直この辺もゲーム作品や恐怖映画などで見たことあるようなシーンが続いてしまい(魂抜くとか何番煎じだよ)、あまり面白いと思えるようなシーンがありませんでした。

そして吹っ飛ばされて湖に沈められたシャン・チーは急に湖の主っぽいドラゴンと共闘してラスボスを討伐する。
ここくらいからもうしっちゃかめっちゃかに場が荒れだしていきます。いつの間にか戦い合っていた住民とテン・リングスも共闘することに。
モンスターに魂奪われること知って戦いあっていた両勢力が共闘するシーンとか単純だなと段々冷めていく。画の迫力はすごかったですが、展開は面白くなかったなーっという感想でした。

大分端折りますが、最後はシャン・チーがウェンウーから受け継いだリングの力を使ってラスボスのモンスター討伐完了。
そして数日が経ち、映画冒頭の居酒屋シーンと被せるような持って生き方の中でアベンジャーズからの招待を受けて終了。

総評になりますが、全体的に話や展開もまとまっていて見やすく面白い作品になっていました。アベンジャーズをほとんど見ていない人でもこの作品単体で十分満足できると思います。私もアベンジャーズ作品はそんなに見ていませんが見れました。
アクションも序盤は伝統あるカンフーを主体にした戦闘スタイルからどんどんとマーベル色が強い戦闘になるのは良かったと思います。リングアクションはアクションの幅が今までにない感じで面白そうですね。
ただ脚本は個人的に合わなかったなーっという印象です。後半の展開は上でも書きましたが既視感の連続で見ていて感動は特になかったなという感想です。

1作目としては及第点は越えつつも惜しい感じでした。
次回作はどういう話の展開になるのか楽しみですね。

今回はこの辺で終わりたいと思います。
最近の東京の天気は秋晴れなのか天気のいい日が続き、夜も涼しくてとても過ごしやすいですね。
ずっとこのまま1年過ごせれば最高なんですが、そうも言ってられないですよね。
冬に向かってこれから寒くなるだろうからしっかり今年の防寒対策も今のうちに対策して置かなければですね。

それでは、また。