90年代生まれの戯言
田舎者のつぶやきブログ
ゲーム

ドラクエのメモ

2月11日 ドラゴンクエストⅣ 発売日

日本のRPGのメジャータイトルである「ドラゴンクエスト」。
本作はシリーズ4部作目の作品として前作までのドラクエとは違うシリーズとして展開された作品であり、ファミコンで発売した最後のドラゴンクエストになります。

私はRPGが苦手ということもありドラゴンクエストシリーズももれなく未プレイの人間です。ただドラクエのゲームシステムに対する熱量や逸話などは様々なメディアで見聞きして好きな作品です。

今作のⅣでは印象に残っている逸話としてはドラクエⅣ起動時のOPがまず先に浮かび上がってきます。

まずこの起動時のOPの何がすごいっていうと、これまでのドラクエシリーズではないくらい演出が入っているところです。
これまでのⅠ~ⅢのOPと比較しましょう。
ドラクエⅠ

ドラクエⅡ

ドラクエⅢ

これらの映像を見ていただけると感じ取っていただけるかもしれませんが、ドラクエⅣはこれまでのOP演出よりも格段に凝った演出をするようになりました。Ⅰ、Ⅱでは画像の差し込みとスクロール処理による演出。Ⅲは容量問題があったために簡素な演出になりましたが、その分シリーズ最終作という重みを感じるような演出になっています。

そのうえで改めてドラクエⅣの演出を見直します。

最初にスタッフ・会社の文字の演出がぬるっと出てくる表現。
専門用語はわかりませんが、このぬるっとシームレスな感じで出てくる感じがいいですね。

次にパッと表示されるローマ数字の「Ⅳ」。
ピカピカと輝くアニメーションを加える感じはどこか「Ⅰ」を彷彿とさせますね。そして単色のドット絵ではなく、グラデーション描写によるファミコン末期の円熟した技術が目を見張ります。

そしてこれが地味にすごいなと思うのが拡大縮小演出を使っていることです。画像の拡大・縮小・回転という処理はファミコンの頃では難しい処理だったらしく、スーパーファミコンのような次世代機になってようやくハードとして簡単に使える機能になった処理と聞いています。
そのためこの「Ⅳ」を一定の場所に向かって縮小させるこの演出のために特別にプログラムを作成して見せたという点にこれまでのドラクエにはない熱量を感じます。

そしてその後にプレイヤーの選択画面でタイトルがドンっと表示され、背景の赤みがかった世界にお城の絵と雲の横に流れていくスクロール表現。
ここまでのカットで全部で3,4カットをOPに使っていることがわかります。

ファミコン末期でクリエイターも使い勝手がわかっているからこそ、性能の限界に挑戦する姿が垣間見えるシーンとして私はこのドラクエⅣは色濃く印象に残っています。

そしてあとドラクエⅣとして印象強いのはCMです。
上の動画は発売前の映像になりますが、電車の走っている映像がメインとなっており、ドラクエの画面が一切現れません。
当時のゲームCMとしてはゲーム画面を一切見せないというのは広告として異例だったのではないでしょうか。子供がCMを見てそのゲーム映像を見て購買意欲を沸かせるのがCMのあり方だと考えてしまいます。
ただこと「ドラクエ」にとってはⅠ~Ⅲまで気づき上げたブランド力があるため、DとQというアルファベットと音楽だけでドラクエの購買意欲を沸かせてしまうのかもしれないですね。そういう点はブランド力ってすごいですね。

そんなドラクエは私にとってご縁がなく、あまりプレイしたことがない作品になります。世代的にはⅤ~Ⅷくらいまでの作品をやっているような年齢層なんですが、自分で買ったシリーズはⅧくらいです。
そのⅧですら仲間が全員集まったくらいのところで挫折してしまう始末。
後はセーブデータが消失するという恐怖があって潜在的に触りたくないという感覚もあったかもしれません。

スーパーファミコンで発売されたⅤは私の兄が友人からソフトを借りて遊んでいました。私はRPGをするのは苦手ですが、他人のプレイしている背中越しに見るゲームの映像は好きでした。そんなドラクエⅤがある日、電源をつけてプレイしようとするとセーブデータが消えているのです。

ロムカセットは接触が悪いだけでデータが消えてしまうということは大人になってから知りましたが、当時はあれだけ丹念に主人公とその仲間たちを成長させていたのにある時パッとデータが消えてしまう恐怖。

そしてこれが自分のゲームならいいものを友人から借りているゲームなわけですから友人のデータももれなく消えているんです。
兄は当時友人に対してどう謝罪したのでしょうか。故意ではないということをどうやって説明して納得してもらえたのだろうか。

そんなことがあったからかデータが消えたときに今まで費やした時間が無駄になるという先行したイメージがあるせいというのもあってドラクエはあまり触ろうとしませんでした。

せめて私がよく遊んでいたゲームボーイアドバンスで展開してくれていたら幾分か遊んでいたかもしれません。そういう点だとⅠ・ⅡとⅢはゲームボーイ作品として発売されているからマッチするな。

今度見かけたら買ってみようかな。