90年代生まれの戯言
田舎者のつぶやきブログ
テレビ

プロジェクトXを見ると元気になれる

今日はプロジェクトXの話。
皆さんはプロジェクトXという番組をご存知でしょうか?
プロジェクトXは2000年から2005年までNHKで放送されていたドキュメント番組になります。
Wikiの概要では以下のような概要になります。


番組内容は、主として第二次世界大戦の終戦直後から高度経済成長期までの、産業・文化等の様々な分野において、製品開発プロジェクトなどが直面した難問を、どのように克服し成功に至ったかを紹介するドキュメントである。身近な自動車、家電を初め、当時の日本経済を牽引した重厚長大産業、地図に残る公共事業(箱物行政、橋梁)などが多く見られる。無名の日本人リーダーと、それに従い支えた多くの人々による挑戦と努力、そしてその成果の紹介がテーマであるが、無名とは言えない本田宗一郎や毛利衛が登場する回もあった。

技術開発(新幹線、YS-11、ロータリーエンジンなど)の話を中心に取り上げた他、地図(ゼンリン)、辞書(広辞苑)といった人文関係の話、人命救助や環境保護活動などの分野についても数多くの事例を取り上げている。

公共放送であるNHKが、これまでの放送基準である「企業の宣伝」につながる表現の排除を崩す、企業の事業活動の内容を追ったドキュメンタリー番組である本番組が放送された背景として、インターネットの普及による情報の入手性の向上が挙げられており、本番組の放送をきっかけに、特定企業や施設の内部に潜入して紹介するような番組や、連続テレビ小説での特定の企業の創業者をモデルとした作品が続いたりするようになったという見方もある。
<参考:Wikipedia:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%82%AF%E3%83%88X%E3%80%9C%E6%8C%91%E6%88%A6%E8%80%85%E3%81%9F%E3%81%A1%E3%80%9C

放送当時は私は小学生でしたが、親が見ていた番組だったため、私もしばしば一緒に見てるうちに自分でもはまるようになっていました。
終わり方は忘れましたが、確か番組内の過剰な演出や嘘の情報を含めたドキュメントを作成してしまい、ノンフィクションからフィクションにしてしまったことで番組が打ち切りになってしまったような記憶です。

この番組で取り上げられる日本の昭和~平成初期の技術や産業の話はどれも心を揺さぶられるような気持ちにさせてくれて
明日への活力を生み出してくれるような話ばかりでした。
ちなみに旭川出身の私の地元の旭山動物園も廃園寸前からの軌跡の復活劇を取り上げられました。

オススメのタイトル
1.国産のコンピュータが世界を驚かせた
 この作品は「国産コンピューター ゼロからの大逆転?日本技術界 伝説のドラマ?」が正式なタイトルです。
 私が一番好きな作品で、コンピュータ開発に命を懸けた男たちのドラマになります。 この話の主役池田敏雄さんとそのチームがパソコンもワープロもないコンピュータを作るところから始めようとする話です。
 このコンピュータづくりは苦難の道がとても多く、相手には圧倒的な開発力と世界の9割以上の市場シェアを握るIBMに勝つコンピュータを開発しなくてはならないというどう考えても勝てないだろコレ…という現実を多く見せつけられます。
 まず、ドラマがとても見ごたえのある作品で60分の放映がアッという間に過ぎていること間違いなしの作品です。
 池田さんがプロジェクトに向かって言う名言は私の中でも大きく記憶されており、中でも好きなセリフが
 「すべての開発は感動から始まるんだ」
 私がモノづくりの道に進むことを決心させてくれる言葉になり、就職活動でもこの話を面接で話して内定をいただけた思い出深い作品です。

2.泣き虫先生とツッパリたち
 ツッパリ生徒と泣き虫先生
 この作品は「~伏見工業ラグビー部・日本一への挑戦~」が正式なタイトルです。
 1970年代の日本はツッパリという不良で溢れていました。この話の主人公である教師山口良治は元日本代表のラグビー選手という肩書を持ちながらラグビーの指導者という道ではなく、教師という道を選ぶ。しかし山口さんの配属された高校は京都で一番あれていたと呼ばれる伏見工業高校ではそんなキャリアを持つ山口を暖かく迎えてくれる生徒は誰一人いませんでした。
そんな中から山口さんは一からラグビー部を再建して日本一を目指すというドラマになります。
この作品の何が良いかって不良たちがラグビーに目覚めて更生していく典型的展開なんだけど、それを忘れてしまうくらい
努力と汗と感動が詰まっていてついつい涙を流してしまいます。
好きなセリフは山口さんが初めて他の高校との練習試合後(結局伏見高校の生徒は来ず試合中止になる…)、相手チームの監督に居酒屋で励まされながらビールを注がれたときにでた「山口は涙割のビールを何杯も飲み干した」ってセリフがとてもいい表現で感心と感動します。
このストーリーは当時から日本中を感動させ、「スクールウォーズ」というドラマの元ネタにもなっています。

3.国産OS「TRON」を作った男たち
 この作品は「家電革命 トロンの衝撃」が正式なタイトルです。
 みなさんはOSをご存知でしょうか?パソコンの脳みそにあたる重要な箇所になりまして有名なOSだとWindowsやMAC-OSなどがありますが、当時日本でもOSが作られていました。それがTRONです。この作品の主役である東京大学の坂村健さんがOSを開発し、このTRONがあらゆる家電に搭載されより豊かな社会になることを目指してTRONの仕様書を全世界に無料で公開します。これに賛同したメーカーが続々とTRONのプロジェクトに参入し巨大なプロジェクトがスタートします。
しかしこれに立ちはだかるのがIT大国アメリカです。あらゆる手を使ってこのTRONが市場に流通させないような手を打ってきます。
たちまちTRONは市場での立場を追われてしまい、日本でもWindowsに奪われてしまいます。そんな絶対不利な状況からTRONは奇跡の逆転劇で活路を見出していくというストーリーです。
これも巨大な敵アメリカが出す無理難題に「もう無理だろ…」とあきらめてしまいがちになる中でもあきらめずに前に向かって進むプロジェクトのすばらしさに心を打たれます。
 
以上の3作品は他のタイトルも面白いですが、どれもプロジェクトXの中でもクオリティの高い作品になるのでオススメです。
また放送の内容もいいんですが、この作品は演出もとても秀でているものがあります。
まず、音楽はOPとEDで中島みゆきが使われており、OPの上から右から正面からと飛び出してくる危険を煽るような字幕演出は
見るだけで放送の内容が気になってしまう感心した演出でした。またEDでは基本的に司会が番組の締めの質問をしてその問題に対応してきた人たちがそのプロジェクトについての思いを語り始めから音楽が鳴り始める演出は思わず涙が出てくるような憎い演出です。
こういう話の途中からEDテーマがフェードインする演出とか個人的に好きなのもあってよく見てましたね。

本当にこの作品は自分の見たなかで人にオススメできる作品のトップ5に入るので機会があればぜひ見ることをお勧めしますよ。
特に上記に記載した話は全て感動すること間違いなしです。以前はAmazonPrimeでも配信されていたのでまた配信されるかもしれません。
それでは、また。